ブルックリン99で学ぶ英語フレーズ①「Bring in the Johns」【意味と例文】

ブルックリンナインナイン

私は海外ドラマの中で「Brooklyn Nine-Nine(ブルックリン・ナインナイン)」が一番好きなのですが、Twitterなどを見ていると、ブルックリン・ナインナインを教材に英語の勉強をしている方が多く見受けられました。

そこで、そのような方に向けて、今回からブルックリン・ナインナインに出てくるセリフをピックアップして、解説していこうかと思います。というのも、海外ドラマの翻訳字幕は、字幕表示スピードや翻訳する言語のカルチャーに合わせて調整するものなので、英語のセリフが正確に翻訳されていない時があるためです。

そのため、このブログでは、海外ドラマのセリフを正確に翻訳しなおして、このフレーズはどういう意味で使われているのか、どういう時に使えるかといったところを解説していこうと思います。

※このブログは海外ドラマの翻訳字幕を批判する目的で作っているわけではありません。海外ドラマを楽しむ上では翻訳字幕の内容の方が適切だと思っています。あくまでも解説目的で翻訳をし直しているので、ご理解いただけますと幸いです。

それでは、早速見ていきましょう。

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Brooklyn Nine-Nine(ブルックリン99)から学ぶ英語フレーズ

今回はブルックリン・ナインーナインのシーズン1の13話から。(※ネタバレ注意!)

Bring in the Johns

PeraltaとSantiagoはどちらがより多くの犯罪者を捕まえられるかの賭けをしています。
その賭けが終了する1分前に犯罪者を1人捕まえたSantiago。彼女が1人捕まえる前までは2人とも同点だったため、自分の勝利を確信したSantiagoはPeraltaに向かって「ざまあみろ」と吐き捨てます。

しかし当のPeraltaは慌てる様子もなく涼し気な表情をしています。
彼の余裕な表情はおかしいと気づき、焦り始めたSantiagoにPeraltaはこんなセリフをいいます。

Peralta: Bring in the Johns!
「ジョンたちを連れてこい!」

そういって連れてきたのは「逮捕した風俗宿の客引き30人」。これでSantiagoの負けは確定してしまいました。加えてそのあと、Peraltaはこんなセリフを言います。

Peralta: Fun fact, four of them are actually named John. Ironic.
「面白いことに、こいつらのうち4人は実際にジョンって名前なんだ。皮肉だよね」

さて、このセリフを見ると、Peraltaは「犯人のうちの4人も同じJohnって同じ名前がいるから面白いね」と言っているように見えますが、実際はJohnという名前にはちゃんとした意味があるんです。

Johnという名前はスラングで「風俗店の客」という意味があります。このスラングの由来は、風俗店を訪れる客が名前を聞かれた際、偽名として英語圏でもっともポピュラーな名前「John」と名乗ることが多い事からそのスラングができあがったといわれています。余談ですが、女性客は「Janes」と呼ばれるそうです。

そういった経緯から、Peraltaは風俗宿の客引きたちをまとめてJohnと呼び、本来なら風俗店の客の名前として知られるJohnが客引きの中に4人もいたことを「皮肉だよね」と言っていた、ということです。

ここまで細かいことは字幕では説明できないので、実際の日本語字幕では「実はこいつらのうち4人もJohnって名前なんだ。面白くない?」と翻訳されていました。

まとめ

「John」という名前はスラングで風俗店の客という意味がありますが、あくまでスラングなので使いどころは気を付けましょう。実際にJohnという名前の方は多いので(だからこそこのようなスラングが浸透してしまったのですが)、むやみに使うことは避けたほうがいいかもしれないですね。

 


 

次の「ブルックリン99で学ぶ英語フレーズ」解説はこちら:

ブルックリン99で学ぶ英語フレーズ②「There's too much on your plate」【意味と例文】
海外ドラマ「ブルックリン・ナインナイン」の字幕じゃ伝わらない英語解説「There's too much on your plate」

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