フレンズで学ぶ字幕じゃ伝わらない英語①”Seventh night of Chanukah”

フレンズ

最近は、シットコムを見て英会話を学ぶ人が増えているそうですね!
私はNetflixに登録してから「フレンズ」を見始めたのですが、今では何回見返したかわからないくらい大好きなシットコムです!

そんなフレンズも、最後のエピソードがオンエアされてから、もう5000日以上経っているそうです!

私がフレンズを見る時は、基本的に英語音声と英語字幕のセットでみるのですが、
たまーに

暇な人。
暇な人。

この英語の表現、日本語だとどう訳されているんだろう?

と思ったりすることがあります。
Netflixを使っていると、ストリーミング中でも字幕と音声を変えられるので試しに日本語バージョンを聞いてみることに。

日本語の吹き替えも素敵な声だなあ、と思いながら日本語の音声と字幕を確認すると・・・

暇な人。
暇な人。

え・・・、日本語だとこんなに違うんだ・・・!

と思いました。

それもそのはず。英語だとさらっと言ってのけるジョークなどをいざ日本語に訳してみると
日本語にない表現だったり文が長くなりすぎてしまったりと、
やむを得ずオリジナルの表現と少し変える必要があるのです!

翻訳する人次第で伝わるメッセージが表現がガラッと変わってしまうことも・・・。

そこで、字幕や吹替では伝わらない英語を解説していこうと思います!

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字幕じゃわからない「Seventh night of Chanukah」

今回はシーズン4の6話から。

ジョーイの新しい彼女、キャシーへの誕生日プレゼントを選ぶ話についてです。
チャンドラーはキャシーが気になっていて、彼女を喜ばせようと「ビロードうさぎの涙」という本の初版本をプレゼントしようと考えていました。

しかしそれを聞いたレイチェルやロスから「友達の彼女に送るプレゼントにしては高価すぎる」と注意を受けてしまいます。

チャンドラーは「それならジョーイにはもっとすごいプレゼントを送らせよう」と考えるわけです。

しかし後日、ジョーイが買ったプレゼントを見てみると、なんと文房具屋で買った「ただのペン」でした。
ジョーイ曰く「ただのペンではなく、時計にもなるペン」だそうですが・・・

それを見たチャンドラーは真顔で笑いながら「それは送るな」といいます。
不思議そうに何故?と聞くジョーイにチャンドラーはこんなセリフをいいます。

Because she’s not eleven.
…And it’s not the seventh night of Chanukah!

ここで本題の日本語バージョンを見ていきましょう。
※今回はNetflixの字幕と吹替を参考にしています。

字幕バージョン:
小学生か。ハヌカ祭でもない。
吹替バージョン:
彼女は小学生じゃない。それに時の記念日でもない。
字幕と吹替だけでもこんなに違うんです!
それでは、本来の意味を解説していきましょう。

She’s not eleven は「彼女は11歳じゃない。」と言う意味です。
なので吹替バージョンの「彼女は小学生じゃない」で伝わりますね。
字幕バージョンの「小学生か」に関しては、チャンドラーがジョーイに対して
「(こんなプレゼントをあげるなんて)お前は小学生か」と言っている様に聞こえる可能性があるので、誤解を生むかもしれませんね。

問題は「And it’s not the seventh Night of Chanukah」です。
これを直訳すると、「それにハヌカ祭の7日目でもない。」という意味になります。
ん?ハヌカ祭って?となりますよね。私も聞いた時は分からずGoogle先生に聞きました。
ハヌカー祭とは
ハヌカはクリスマスシーズンに祝われるユダヤ人の祝日です。ハヌカは8日間にわたり祝われる祝日で、毎日一本ずつろうそくを点火していったり、毎日一つずつちょっとしたプレゼントを送りあったりして祝われるそうです。

ということで、ハヌカー祭では8日間にわたり毎日一つずつプレゼントを送りあう風習があるんですね!

Seventh day of Chanukahとは、そのハヌカ祭の7日目。
8日間もプレゼントを渡すわけですから、そりゃ7日目になったらプレゼントのネタもつきますよね?

だからチャンドラーは「ハヌカ祭7日目でネタ切れしたようなプレゼントではなく、ちゃんとしたプレゼントを渡せ!」という意味で
“And it’s not the seventh day of Chanukah”(それにハヌカの7日目でもない!)といったのでしょうね。

ロスやモニカのお父さんはユダヤ人なので、二人は半分ユダヤ人。
もしかしてチャンドラーはロスとモニカがハヌカ祭7日目でボールペンを送りあっているのを見ていたのかもしてませんね。
※実際にはそんなシーンはないのでなんとも言えませんが(笑)

しかし、ハヌカ祭なんていっても分からない人もいっぱいいますよね。
それをいちいち説明できないから吹替では「時の記念日でもない。」と訳されたのでしょうか。

「ハヌカ祭の7日目じゃない」と言って視聴者をポカンとさせるよりも、
分かりやすいよう訳してあるのは、流石プロの技と言わざるを得ません。

 

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