皆さん、海外ドラマはお好きでしょうか?
「フレンズ」は日本でも多くのファンがいるシットコムで、英語を勉強するのにぴったりな海外ドラマとしても人気ですね。
さて、今回はそんな「フレンズ」のエピソードタイトルについて解説していこうと思います。
フレンズのエピソードタイトルについて
フレンズのエピソードタイトルは
「ロスの大事件」
「モニカの彼はみんなのもの?」
など、邦題でみると何の違和感もない普通のタイトルですよね?
しかし、オリジナルのエピソードタイトル、つまり英語のタイトルはこの様なフォーマットになっているのです。
“The One Where Monica Gets a Roommate”
邦題:「マンハッタンの6人」
“The One With the Sonogram at the End”
邦題:「ロスの大事件」
“The One With the Thumb”
邦題:「モニカの彼はみんなのもの?」
お気づきでしょうか?
英語のエピソードタイトルは全て「The one」というフレーズから始まっているのです!
このフレーズには一体どんな意味があるのでしょうか。
「The one」というフレーズの意味
フレーズを解説する前に、皆さんにはこんな経験はありませんか?
ねー、聞いて。最近「○○」っていうドラマを見始めたんだけど…
えー知ってる!面白いよね!今何話くらいまで見た?
なんだっけ、あの、主人公が階段から落ちるやつ
あー!分かった!あのエピソードね!
という感じの会話。よくある会話ですよね。
ドラマで特定のエピソードについて語りたい時、それが何話なのか大抵の場合は覚えていないと思います。
そんな時は、
「あの、主人公が階段から落ちたやつ!」とか
「りさこと優衣が喧嘩したやつ!」とか
「ブレアとチャックがキスしたやつ!」とか
そのエピソードの簡単なあらすじで伝えようとしますよね。
フレンズのエピソードタイトルはまさにこれなんです!
試しに上記の例を英訳してみましょう。
英語:The one where the main character fell down the stairs!
英語:The One where Risako and Yui fought with each other!
英語:The one where Blair and Chuck kissed!
こうなるんです!
そう、フレンズのエピソードタイトルのように「The one」というフレーズから始まっていますね!
もし「フレンズで好きなエピソードは何?」と聞かれても、
「あー、シーズン3第13話「バースデイ・キッス」かな」
とは誰も答えないと思います(笑)
そもそもフレンズは全部で236話もあるのに、全部のタイトルを覚えられる人なんてそうそういません。
なので、ユーモアたっぷりなフレンズの制作チームは最初からエピソードタイトルを曖昧に設定することで
「フレンズで好きなエピソードは何?」と聞かれても、
「あー、あのチャンドラーがジョーイの姉妹とキスしたけど誰か覚えてないやつ」
(The One Where Chandler Can’t Remember Which Sister)
と答えられるタイトルにしてくれたんですね(笑)
何度もフレンズを見返している人だったら英語のタイトルを見るだけで、なんのエピソードかすぐわかると思います!
例えば
シーズン4第1話
「渚でロスとレイチェル・・・その後」
という邦題がありますが、これだけだとなんのエピソードかあまり伝わりにくいですね。
しかしこのエピソードの英語タイトルを見てみると
“The One With the Jellyfish(クラゲのやつ)”
となっています。
「ん・・・?クラゲの奴・・・?はっ!もしかして!」と思った方はかなりのフレンズファンです!
そうです!ビーチでモニカがクラゲに刺されたシーンですね。かなり印象的なシーンなので、思い出しやすいです。
このように、フレンズのタイトルは全て「The One…」というフレーズから始まっているというわけです!
ちなみに、例外は二つあります。
それは「第1話」と「最終回」です。
第一話は “The One Where Monica Gets a Roommate(モニカに新しいルームメイトができるやつ)”というタイトルですが、後付けで “The Pilot“というタイトルでも呼ばれています。
The Pilotとは操縦士(パイロット)という意味ではなく、ドラマの最初のエピソードという意味があるんです。
よく海外ドラマの最初の一話は「Pilot Episode(パイロットエピソード)」と呼ばれ「試験的/プロトタイプのエピソード」という意味で使われているそうです!
そして最終回は「The Last One」というタイトルで、と直訳すると「最後の一つ」という意味。
ドラマの第一話と最終回について語る時は、たいていの場合「一話を見たんだけどー」とか「最終回マジおもしろかったよねー」と呼ばれることが多いので、この二つは例外でこのようなタイトルになったというわけです。
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