最近、SONYとMARVELが揉め、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)からスパイダーマンが離脱するという件が巷で騒がれていましたね。
結局、スパイダーマンはMCUに残留。「スパイダーマン:ファーフロムホーム」に続くホームカミングシリーズ第3弾が2021年公開を目途に制作されています。
しかし、マーベル事情にあまり詳しくない方は以下の疑問があると思います。
そもそもMCUってなんぞや?
アメイジング・スパイダーマンとMCUのスパイダーマンって違いはなんなの?同じスパイダーマンじゃないの?
て言うか、スパイダーマンってマーベルのキャラクターじゃないの?どうしてSONYが映画を作っているの?
これらの疑問を分かりやすく解説していきます!
MCUってなに?
MCUとは、Marvel Cinematic Universe(マーベル・シネマティック・ユニバース)の略で「マーベル・コミック」というアメコミを元に制作された実写映画作品です。
そのキャラクター達が同じ世界に存在して、ストーリーを作り上げているのがマーベル・シネマティック・ユニバースです。
MCUには色々な映画がありますが、その中に、今回の本題「スパイダーマン:ホームカミング」の映画も存在していますね。
因みにMCUにスパイダーマンが登場したのは、映画「スパイダーマン:ホームカミング」からであり、MCUで公開された初めてのスパイダーマンの映画(単体)はこの2017年に公開されたこのホームカミングカミングとなります。
え、ちょっと待って!じゃ、アメイジング・スパイダーマンは?2017年より前に出てたよ!
確かに、スパイダーマン:ホームカミングの前に、「アメイジング・スパイダーマン」と言う映画が2012年に公開されていました。
また、その前に「スパイダーマン」という映画が2002年にも公開されています!
しかし、この「スパイダーマン」と「アメイジング・スパイダーマン」はMCUの映画ではないのです。
MCUスパイダーマンとアメイジング・スパイダーマンの違いは?
現在、世間によく知られているスパイダーマンは大きく分けて3つのシリーズがあります。
大まかに分けて、ですがこの3つのスパイダーマン映画は全て「マーベル・コミック」のスパイダーマンを元に作られた映画ですね。それぞれに出ているスパイダーマンの名前も全員ピーター・パーカーです。
ここで、今回の本題、MCUのスパイダーマンとアメイジング・スパイダーマンの違いを見ていきましょう!
アメイジング・スパイダーマンでは、他のMCUキャラクターの「アイアンマン」などは出てこず、スパイダーマン単体の映画です。
ホームカミングでは、アイアンマンであるトニー・スタークが、ピーターのメンター的存在として登場しています。こちらもスパイダーマン単体の映画ではありますが、他のヒーローとの絡みがありますね。
なぜアメイジング・スパイダーマンでは他のヒーローはでてこなかったの?
それは、ソニーが他のマーベル・コミックのキャラを自分の映画に出演させる権限を持っていなかったからです。
もちろん、マーベル・コミックのキャラはマーベルが所有しているため、勝手に使う事は許されていません。
え、じゃあどうしてマーベルが所有する「スパイダーマン」の映画をソニーが作っているの?
確かに、他のマーベル・コミックのキャラは使えないのに、どうしてスパイダーマンの映画を出せるのか、おかしいですよね?
それはずばり、「マーベルはスパイダーマンの映画を提供する事ができないから」です。
スパイダーマンの映画制作権限について
そもそもMCUのスパイダーマンも、アメイジング・スパイダーマンも、どちらもソニー(厳密にいうとコロンビア映画)が制作しています。
何故かというと、マーベルにはスパイダーマンの映画を提供する権限がないからです。
マーベルのキャラクターなのに、マーベルはスパイダーマンの映画を作れないの?
はい。作れません。
現在、スパイダーマンの映画はソニーしか提供することができません。
先ほどのリストにもあったように、これまでの3大スパイダーマンシリーズは全てコロンビア映画が提供しています。
ここで間違えてはいけないのが、
スパイダーマンのキャラクターグッズなどを作れるのは勿論MARVELだけです。
SONYはあくまでも「スパイダーマンの映画」を制作する権限のみ所有しているということです。
昔、まだMARVELは1990年頃に倒産の危機を迎えていました。
そのため、「マーベル・コミック」キャラクターの映画を製作する権利を他社に売りました。
MARVELが自分たちで映画を製作できるようになった今でも、多数のキャラクターについてはその権利を取り返せていません。
以下2019年現在マーベルが映画製作権限を所有していないキャラクターです。
・ハルク(ユニバーサル・スタジオ)
・シー・ハルク(ユニバーサル・スタジオ)
・ネイモア(ユニバーサル・スタジオ)
など。
※X-MENやデッドプールなどは、MARVELがすでに権限を取り返しています。
ということで、スパイダーマンの映画製作権利は多数の会社をめぐり、最終的にソニーが買収して映画を公開しました。
その後、MARVELは自社にてMarvel Studiosを設立。
Marvel Studiosにて、MCUの映画を出していくことになりました。
しかし、今なおスパイダーマンの権利を取り戻せていないMARVELは、MCUにて「スパイダーマン」の映画を作ることも、他のMCU映画にスパイダーマンを出演させることもできません。
ソニーが権限をMARVELに戻さない、あるいは長い間スパイダーマンの映画を制作しない限り、MARVELに権限がもどることはありません。
でも、ホームカミングはMCUの映画だよね?ということは、権利はマーベルに戻ったってこと?
確かにホームカミングでは、アイアンマンがでていたり、他のMCU映画「インフィニティ・ウォー」などにスパイダーマンは出演していますね。
しかし、MARVELはまだ権限を取り返したわけではありません。
スパイダーマンがMCUに出れるようになったのは、ソニーがMARVELと共同制作を開始したからなのです。
SONY側の要求として
そしてMARVEL側の要求として
という条件で共同制作をすることになりました。
そのため、スパイダーマンはMCUに参加することができたという事ですね!
こういった経緯があり、SONY独自で制作したアメイジング・スパイダーマンがあり、MCUのスパイダーマンがあるということです。
まとめ
私はMCUが好きなので、特にお気に入りなのはトム・ホランドの「スパイダーマン:ホームカミング」です!
でもスパイダーマンの映画は、どのシリーズでも楽しめます!
全部のスパイダーマンを見て、違いを比べてみるのも面白いかもしれませんね。
「スパイダーマン」(2002年)
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