今回は、YouTubeでPolygon Runwayさんが公開しているコメンタリーチュートリアルをもとに、Blenderで「魔女の家」を作成してみたいと思います。
Blender初心者でも分かりやすいように、細かく解説をしていきます!
※動画はの解説は英語になりますのでお気を付けください。
完成図は以下の通りです。今回は、部屋の3Dモデルや、マテリアル(色)の設定、ライティングなどをすべて解説していきます!
モデリングをする前の事前準備
今回の作業では、以下のAdd-onが必要になります。
Blender 2.82の標準アドオンなので、別途ダウンロードする必要はありません。
アドオン | 機能 |
Add Curve: Extra Objects | 曲線などのプリセットを追加する |
Add Mesh: Extra Objects | メッシュオブジェクトのプリセットを追加する |
Mesh: LoopTools | ループカットの機能を8種類追加する |
Node: Node Wrangler | マテリアルなどのノード接続を簡略化する |
Object: Bool Tool | ブーリアン(boolean)の設定を簡略化する |
アドオンの追加方法
①左上の「編集」→「プリファレンス」を選択
②プリファレンス画面がでたら、必要なアドオンを選択
部屋の土台作り
まずは、ベースとなる土台(床と壁)を作成します。
こちらのステップでの完成予想図は以下の通りです。
ステップ① デフォルトで作成されている立方体は削除します
Blenderで新しいシーンを作成すると、デフォルトで一つの「立方体」が作成されている状態になります。この立方体は今回使用しないので削除します。
※立方体が作成されていない場合は、このステップを飛ばし2に進んでください。
削除をするにはオブジェクトを選択して右クリック→メニューから「削除」を選んでください。
なお、オブジェクトが選択されている場合、オブジェクトの周りにオレンジの枠ができます。この状態でキーボードのDeleteキーを押下しても削除することができます。
ステップ② 3Dビューに平面を追加します
3Dビューに何もなくなったら、床を作成していきましょう。
画面の左上にある「追加」ボタン、あるいはキーボードの「Shift + A」を押下することで、追加メニューが表示されます。
そして、追加メニューから、メッシュ→平面を選択します。
ステップ③ 平面が追加されたら、平面のサイズを変更します。
「平面」オブジェクトを選択したまま、キーボードの「S」を押下すると以下のようなカーソルが出現します。
この矢印に沿ってマウスを移動させると、平面が伸びたり縮んだりします。
また、このカーソルが表示されている状態でキーボードの数字を押下すると、数字に応じたサイズに変更されます。
今回は平面のサイズを「4」にしたいので、カーソルがでている状態でキーボードの4を押してください。4を押すと平面が拡張されるので、拡張されたらEnterキーを押す事でサイズが確定されます。
④壁を作成します。
オブジェクト(平面)を選択した状態でTABキーを押すと、「オブジェクトモード」から「編集モード」に移行することができます。編集モードでは文字通りオブジェクトの形を編集することができるモードです。
なお、モードは画面左上のメニューから選択することも可能です。
今回は以下の画像にある赤丸の箇所に壁を作成します。編集モードになっていることを確認してから、キーボードの「2」を押下してください。
キーボードの「2」を押下すると「辺選択モード」なります。このモードではオブジェクトの辺、つまり「線」を編集することができます。
ちなみに、キーボードの「1」を押下すると「頂点選択モード」になり、オブジェクトの「点」を動かしたり編集することができます。
そして、キーボードの「3」を押下すると「面選択モード」になり、オブジェクトの平面を編集することができます。
頂点・辺・面の選択については、以下の記事をご参照ください。
辺選択モードになっていることを確認したら、以下画像にある二つの辺を選択します。
※一番最後に選択した辺は白く表示されます。
Shiftを押しながら辺をクリックすると複数の辺を選択することができます。
辺の選択ができたら、辺を真上に伸ばします。
辺を伸ばすには「押し出し(Extrude)」機能を使います。
押し出し機能は「頂点・辺・面」を文字通り押し出し・延長することができます。
押し出し機能を使うには、頂点・辺・面などを選択した状態で、キーボードの「E」を押します。
そうすると、選択した辺が押し出されマウスのカーソルに向かって引っ張られます。
今回は、辺を真上に伸ばしたいので、辺が移動できる座標(Axis)を固定します。
壁を作るには、辺を真上(Z軸)に沿って伸ばす必要があるため、辺の移動をZ軸で固定させます。
辺の移動をZ軸で固定させるには、押し出し機能にて辺がマウスに引っ張られている状態でキーボードの「Z」を押します。そうすると、画面の真ん中に青い線が表示され、Y軸やX軸の方向に引っ張っても動かなくなります。これで辺の移動がZ軸で固定されました。
今回もメッシュのサイズ変更時同様、キーボードの数字を押すと、それに対応したサイズに辺が押し出されます。今回のチュートリアルでは壁の高さを6mに設定したいので、辺の移動をZ軸に固定したまま「6」を押下し、Enterを押してください。
これで壁が完成しました。
ただ、これでは床や壁の厚さが足りないので、再度押し出し機能で壁に厚さをつけます。
壁や床に厚さをつけるには、キーボードの「A」を押し、オブジェクト全体を選択します。
Aを押すと、オブジェクトの全体がオレンジに光るので、その状態で「Alt + E」を押します。
「Alt + E」は押すと、押し出し機能のメニューが表示されます。
押し出しメニューが表示されたら、「法線に沿って面を押し出し」を選択します。
すると黒いカーソルが出現するので、それを矢印の方向に向かって引っ張ると辺が押し出され新たな面が作成されます。
ただこのまま引っ張ってしまっても、押し出された面の幅が統一されません。
なので、面の幅を統一させるために、カーソルが出現した状態で「S」キーを押します。そうすることで、押し出された軸の幅を全て統一することができます。
※以下画像はオブジェクトを上から見た図です。
なので、押し出しの黒いカーソルが出ている状態で「S」を押下し、ある程度の厚みを持たせたら左クリックで位置を確定します。
これで、部屋のベースとなる壁と床が完成しました!
次回は床の板を作成していきます。
次回→準備中
__________________________________________________________________________________________
コメント